赤の色漆を用いて、花びらのの中心から、牡丹の花が開く様に描いて
いく。
花芯の施す螺鈿青貝と銀粉を蒔く粉筒。黒漆で描いた牡丹の花びらに
銀粉を蒔いていく。
絵付けの完成。
八雲塗の伝統的な絵柄は、島根県花であり、「富貴な花」と言われる
「牡丹」、松江市花であり、美の象徴の「椿」、全国的に有名な宍道湖
の夕景がある。
その他、お茶の流れを汲んだ「おもと」や「秋草」、島根らしい絵柄の
「兎」、「銅鐸」、出雲大社本殿の天井に描かれた彩雲をモチーフ とした「瑞雲」などがある。